伝唄

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哀楽唄 作詩者:不明 時折君の頭の中に奏でられる 陽気な音楽 君は夢の中で迷っている 何もない道を ただひたすら歩く 君はこの世に何を求めて始めているの? 暗い空間の先に見える 「道化と快楽と偽笑のココロ」 君はソコに向かい ただひたすら独りで歩く 喜び 怒り 哀しみ 楽しみ 今は全てを忘れてただ無言で向かう 喜びと楽しみだけを 君のココロに残すために もお会えない人達に会うために でも君は独り暗闇へ呑まれてしまう 独りにしないで 私はココに君と存在している 私と君は同じ時に生まれた 2人で1人の存在 君の中の存在とは違う もし君が 「道化と快楽と偽笑」 だけに満たされてしまうのなら 私も君と一緒になる もう1人の自分を君の心の存在に近づける 私達は私達以外 志を魅せてはいけないと 約束したから 君が違う君になっても 私はいつまでも君の味方で信じ続けるから そして いつまでも君と私で 道化と快楽と偽笑 の世界に浸透していこう たとえ 前に進まず人道に逆らったとしても そして 私の頭の中にも奏でられる 哀しみと陽気な二重奏の音楽が―――…
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