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「あ、あった!この紙だ……先に謝っておくわ。ごめんなさい。」
ダイトは捜し求めた紙を見た瞬間、喜びの表情から焦りの表情に変わった
「早く」
「……明日からでした」
「……」
「てへっ」
シュッ
カカカカカッ!
「ぬぉ!」
シンはその言葉を聞き、何十本の剣をダイトに投げ部屋から出て行った
「あっ!持ち物の事言って無い……」
「持ち物」
シンも持ち物について聞いていないことに気が付いたらしくドアから顔を出し話しかけた
「おっ!戻って来た。あっ、この紙に書いてあるから。それから制服は送るからね。で、8時に学園長室に行ってね♪学園長は君の正体知ってるからね」
「了解」
シンはドアから出て行った
ダイトはシンが先程まで居たドアを見つめ呟いた
「ごめんなシン。これしか出来なくて。少しでも戦場を離れてくれ……」
ダイトの言葉は誰にも聞かれることがなかった。
「あっ!今日もシンの顔見てない……」
ダイトはしばらくシンの顔を見ていないことに今更ながら気が付いた
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