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「知りたーい」
「内緒って言ったら?」
「雄二君とこに置いてある果物食べる」
「なんだそれ」
あのりんご…美味しそう
「言うの?言わないの?私的には高校の名前もいってそのりんごもほしいけど」
「…欲張りだな」
「うるさーい」
「まぁ…林檎全部はあげれないけど半分ぐらいならいーぞ」
やったー!じゃなくて…
「ありがと…。高校の名前は教えてくれないの?」
「そんなに急かさなくても」
「そんなつもりじゃなかったんだけど、言ってよ」
急かしてるかも…
「東林高校だよ」
東林高校だよ…ってあの東林高校!?
「東林て…この病院から南の方らへんにある?」
「そうそう」
「めちゃくちゃ頭いいじゃん!」
「いやいや、そんなことないから」
「そんなことなくないって!」
「そんなことなくなくないって……て、やめるか」
「全然東南の生徒っぽくな~い」
「東南の生徒っぽいってどんなんだよ…」
ん~~とっ
「なんかねぇ眼鏡クイッとしてねぇ学生服の第一ボタンまでしめていかにも『僕できますから』みたいな感じしてるの想像してた」
「…アッハハ…ッ」
まだ笑ってるし…
「クッ…あーっ…おもしれ!」
「そんなに笑わなくてもいーじゃん」
ブーッ
「いやぁ…わりーわりー。そんなイメージ持ってたんだなぁって思うとおかしくて」
「違うの?」
「そんなわけないだろ?俺かって周りそんなのばっかだったら嫌になるよ」
「そーなんだぁ」
「あ、でもそーゆーやつ一人ぐらい見たときあるかも」
「ほらやっぱりー」
「やっぱりーって…一人だけだしなぁ」
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