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「はい、２秒たった―。友子食べるわよ」
「ちょっと待っ…ズデンッ」
家ん中でこけないでよ…
「あんた２秒って言ったくせに明らかに１分越えてるじゃない」
「ねぇちゃんうっせー」
何！？反抗期！？
昔はずっと私の後ろついて歩くカワイイ弟だったのに…
面影すらないわね
「ほら、二人ともケンカしてないで食べるわよ」
「へーい」「むぅ…」
今日のご飯は少なめ…だけどなんで私の好物ばっかり？
「お母さん…わざと？」
「…なんのことかしら」
しらばっくれた！？
「いくら娘の通知表が悪くてもまさか娘にそんな陰湿なこと…フフッ」
確信犯だ！
「…ひどい」
「ねぇちゃん食わねぇならこれもらう！」
私の食料…
悔やんでもでてこない食欲…こんなときばっか少食になるなんて
なんてタイミングの悪いお腹なんだ…
「あ、友子。もし明日治らなかったら病院連れてくからね？」
「はぁい」
もうお風呂入ろー
「ごちそさま」――
やっぱりお風呂はいーねぇー。つい長風呂しちゃうね
髪乾かさないと…
ゴォォォー
髪…伸びたな。そろそろ切らないと
まぁ春休み入ってからでいっか
よし！髪乾いたっと
メールきてないかなぁ……お、きてる！
どれどれ…
『出会いを求めてい…』
そんな出会いは求めてません！
また悪質メールかぁ…
私の期待を返してよー
まだ喉痛むし…
風邪薬ちゃんと飲んだのにー！
コンコンっ
「ねぇちゃーん」
「何ー？」
「ゴム貸してー」
ブフォッ！
思わずジュース吐いちゃったじゃない
「入るよ…って何してんの？」
「ジュースこぼしたから拭いてるの！」
「なんでちょっとキレてんだよ。それよりゴム」
「な…ないわよそんなの」
「ないっていつもつけてるじゃん」
つけるって…あれ女の子つけられ…「今もつけてんじゃん頭に」
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