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「肺炎ですね」
肺炎って…あの肺炎!?
「え…薬とか貰えるんですか?」
「いや、しばらく入院してもらいます」
「え、どれぐらい…」
「だいたい一週間ぐらいですね」
初の入院が高校生でしかも肺炎なんて…
「とりあえず今から点滴うつんでこちらに来て下さい」
優しそうな看護婦さん登場
まさか入院するなんてなぁ…まぁ確かに体は辛いけど――
点滴って動き辛いなぁ…
『友子なにかほしいものとかある?』
『じゃあ…何か暇潰せそーなものとか持ってきて』
『はいはい』
はいはいっては言ってたけどあの人何持って来る気だろ…
「病室はこの部屋になります」
その笑顔…まるで天使のようです
私も将来看護師になろっかなぁ…
ちょっっと学力的に厳しいかな…
うん…ちょっとじゃないけど
「ベッドはここのを使って下さい」
「分かりました」
「何かあったりした時にそのボタン押せばすぐ伺いますよ」
「はい」
あー今から暇だなぁ~。携帯使っちゃだめだしなぁ…
お母さん早く来ないかなぁ~
………ここってさっき私が見てた部屋だ
一生縁ないと思ってたのに…
とりあえず挨拶とかしといた方がいーのかな?
でも、カーテン閉まってるし…うーん…
とりあえず横になろっかな…
コロコロコロ……
ん?鉛筆…かなぁ?
「あ、ゴメン。カーテン開けてもいい?」
「あ、はいどーぞ」
どーぞって…何言ってんだろ…
シャッ
カーテンが開かれる…
そこにいたのは…同じぐらいの歳の男の子だった…
「いやぁ。ゴメン…まさかそんなとこに落ちると思わなかった」
「…はぁ」
なんか気さくな人だなぁ~
「今日から入院するの?」
「あ、はい」
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