出会い

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それからはバイトに行くのが楽しかった。 舞に会いに行くためにバイトに行く…そう言っても過言じゃない。 一緒に上がったのはあの日だけで次の日からは俺が先に上がっていた。 舞が昼休みに入る1時までの間俺は休憩所でタバコを吸って待つ。 それが日常化していた。 舞はいつも自分の弁当に入っている唐揚げを俺の口まで運んでくれる。前に俺が唐揚げが好きと言ったからだ。 ある日舞がいきなり、 「修君、携帯出して。」 「…え?」 「いいから早く!赤外線しよ。」 急な事で頭が真っ白になった。 気がついた時には俺の電話帳に1件女の人が追加されていた。 「もう表戻るね!」 時計を見るともう2時だ。 (あっ、もうこんな時間…) 〟楽しい時ほど早く終わりがくる〝 誰が言ったのか分からないが全くその通りだ。 家に帰りにやけた顔で電話帳を見ていると、 ー♪♪♪~ー 舞から電話がかかってきた。 ビックリして携帯を落としてしまう。携帯を慌てて拾いなぜか正座になって、 「も、もしもし!」 声が裏がえってしまった。最悪だ。 「ぷっ!なん裏がえりよぉん!」 「友達と今からご飯食べ行くんやけど来る?」 「行きます!」 「じゃあ家分からんけスタンドで待ってて。」
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