謹慎

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「…本城は?」 青木に聞くと何も言わず携帯を見せてきた。 メールを見ると、俺の悪口と不登校になるかもしれないということ、それに、学校を休むという内容だった。それをみてまたイライラが溜まる。 本城に電話するが出ない。 何回も続けてかけていたら、 「…なん?」 (やっと出た!) 「なん?やなかろぉが!お前金曜日ウノになんしたんか!」 「お前に関係なかろぅが。」 「あるに決まっちょるやん!ウノは俺の大事な友達なんよ!」 「だけ?」 「お前本っ当にムカつく奴やね。今から学校こい。くらすけ。」 「…今北九州市外やけいけん。」 「北海道におっても来れるわ!いいけ早くこい。」 「なしお前の都合で俺が行かんないけんの?用事があるならお前がこっち来いや!」 我慢の限界だった。 「分かった、行っちゃるわ!お前今どこおるんか。」 「博多。」 「博多やの?今から行っちゃるけそこ動くなや!」 電話を切った後駅へ向かおうとした時だった。 「ちょっと待ちっちゃ!」 校門間近で平倉に止められる。 「あんた今学校サボったら留年近くなるよ!」 「関係ねぇちゃ。」 平倉と校門に立っていた生徒指導を払いのけ駅に向かう。 駅員さんに博多までの料金を聞いて財布に博多まで行けるか相談してみる。 (…あれ?足りない…ぞ?) 頭に血が上って考えれなかったのかただのバカだったのか、今の全財産が100円玉1枚だったのをすっかり忘れてた。 仕方ないので学校に戻る事にした。 帰る途中タバコを吸い続け吐いた。 そこでやっと少し冷静になった。
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