謹慎

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教室に入るとみんなが少しビックリした顔で俺を見る。 それもそのはずだ。 博多に行ったはずなのにあまりにも帰りが早い。 「博多に行ったんやないと?」 思っていた通りの事を聞かれた。 電車代が無くて帰って来たなんて恥ずかしくて言えるはずない。 「よく考えたらあいつの事で金使うとかもったいないし!それに今金欠病に感染しとるけねぇ~。」 とりあえず少し見栄を張ってみる。 「金欠病ってぇ!」 少し笑いが起きる。 今日はこれといった事がなく学校が終わったがまだ少しイライラしていた。 教室でムシャクシャしていると、朝青木が見せてくれたメールの中に、不登校になるかも知れないとう文があるのを思い出し、本城の机を思いっきり廊下に投げた。 少しスッキリしたのか満足した顔で家に帰った。
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