病気

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「ありがとうございます。また来て下さいねぇ。」 俺は卒業した後、“真一”という和食の店を父親と始めた。 俺のお父さんは和食の料理長をしている。 今はそこそこ有名になった店で俺は必死に汗を流していた。 ところがある日、 「今日もやっと終わった。そろそろ帰ろっか…」 ーバタンッー 「修!どうしたんか!」 目の前が真っ暗になったと思ったら父親の声まで遠くなっていった。 「…ゅう」 「修?」 俺はゆっくりと目を開ける。 「…ここ、どこなん?」 辺りを見回しながら言うと、 「ここは病院よ。待ってて、今先生呼んで来るから!」 嬉しそうに母親が病室を出て行く。 数分後30代前半の先生が来た。 「倒れたのはただの過労でしょう。ただ、少し気になる事があるのでしばらくは検索入院してください。」 「気になる事っちなんなん!俺仕事戻れんの?」 「仕事はお父様がなんとかやっていますよ。気になる事と言うのは…今はまだ教える事が出来ません。」 先生はそう言うと僕の部屋を出て行った。
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