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誰もいなくなった病室で俺は紙に何かを書く。
何枚も失敗しても書き続けやっと納得のいく一枚が出来た。
書いたものを封筒に入れて引き出しの中に入れる。
ー数日後
修の容態が急変した。
私は病院から連絡を受け、自宅から急いで病院へ向かう。
病室の中に入ると修の周りには沢山の機械が置かれナースが走り回っていた。
「…お…かあ…さん?」
修が私に気づいたらしく私を呼ぶ。
「また…泣いてぇ。そ…んなに…泣いてると…みんな…が…心配…するよ?」
私は涙を止める事が出来なかった。
「そうだ…お母さん…に…渡したい…物が…あるんだ……」
そう言い終わると、引き出しの方を指差してた手から力が抜ける。
「修!目を覚ましてよ!」
「もうお母さん泣かないから!ね?だから早く目を覚ましてぇ!」
私は修に抱きつきながら泣き叫ぶ。
周りのナースも何人か泣いている。
ふと私は修が最後に言った事を思い出し引き出しを開ける。
すると中には封筒が1枚入っていた。
“Dear Mama”という題名で…
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