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ー2006年4月
この年高校に上がった俺は初めて会う友達、久しぶりに再会する友達に期待と不安を感じつつまるで子供の様な笑顔で家を飛び出した。待ちに待った高校の門、はやる気持ちを必死に抑えて新しい学校生活に1歩入ろうとした瞬間、
「もしかして…修?修~!」
聞き覚えのある声に顔を向けると中学校の時よくつるんでた親友の顔があった。
「元気にしちょった!?そうだ!修に会わせたい人がおるんよ。」
「この高校の先輩で…」
そう言いかけた時、マンションの影から金髪の男の人がタバコをくわえて歩いてきた。
「おはよ。君が修君ねぇ…」
「俺はここの建築科2年、木下っちゅうけんよろしくね。」
いかにも生徒の半数以上が不良のこの学校らしい人だ。
まぁ、中学校の頃からこうゆう人達とつるんできたから別に違和感無いんだけどね。
「じゃあこれから入学式あるんで。」
俺は木下さんに微笑みその場から遠ざかる。
体育館に入ると目の前に各学科の貼り紙があった。
(自分の学科の所に座るのかぁ。俺は調理科だから…)
「!、あいつは総合学科か。」
自分の学科を見つけるより先に見つけたのは、さっき校門であった親友だった。
とにかくこの学校は学科が多い!調理科に総合学科、建築科はもちろんトータルエステティックなんてのもある。
この学校は進学より就職する人が多いから専門的な資格が取れる学科が多いのも納得できる。
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