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つかつかと廊下に足音が響く。
それに急かされるように
少しずつ歩調が早いなっていく。
悲しみは怒りに変わって
目的地の扉を壊す、そんな
勢いで蹴り飛ばした。
「理事長、居るよね」
最早疑問にさえならない
こいつは俺様がここに来る
そのことを予想していた。
いや、確信していただろうから。
こいつは昔からそうだった。
侮れない奴なんだ。
「なんで俺様が此処に来たのか、勿論解るよね?」
頬から冷や汗が落ちる。
余裕綽々なのは流石と
言ったところか。
けど今日は引く気は無い。
怒りを込めて睨み付けると
理事長、もとい織田信長は
俺を嘲笑うかのように
そしてどこか満足そうに
口元を歪めた
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