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「何してるんだ、こんなところで」
「智一わかる…わけないよね」
翠は苦笑して、智一を見上げた。
「転校生か」
智一は道を開けるように、壁に寄りかかって腕を組んだ。少し難しい顔をした。
「転校生?卒業まであと一週間なのに?」
「俺に聞くな」
「知り合い?」
「親友だ。図書室にいるよ」
「…なんだかよくわかんないけど、妙な再会ね?」
「そうだな」
智一は目を伏せた。その様子に翠も怪訝な顔になる。
「なんて名前?」
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