第十九章 平北王詩鳴

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流星の読み通り牙獲達は包囲網を突破し南に向かって敗走していった。 兵士1「やった~!! 牙獲に勝ったぞ~!!」 兵士2「これで怯えずに暮らせる!」 兵士達は牙獲が敗走した事で喜びに沸いた、それは悪政からの解放を物語っていた。 翔馬「牙獲に逃げられちまったな・・・」 紫遠「でも見なよ、みんな喜んでいるよ・・・ とりあえずは良かったんじゃない?」 翔馬「そうだな、でも詩鳴様の覇業はこれからだぜ!」 一方、左京と右京もこの光景を見て感動していた。 左京「右京見ろよ、さっきまで生気の無かった人々があんなに喜び生き生きとしてるぞ!」 右京「ああ、牙獲と詩鳴様の違いがこれだけでもはっきりとするね! それにしても旗一本で50万の軍勢が寝返るなんて信じられないよ!」 左京「それだけ牙獲が怨みを買い、詩鳴様が慕われていたってことさ!」 右京「そうだね、きっと詩鳴様なら天下を幸せに導いてくれると思うよ!」 左京「ああ、そうだな!」 兵士達の喜びに沸く光景は若い将達の心に感動を与えていたのだった。 流星「詩鳴様!! 大丈夫ですか!?」 詩鳴を心配して血相を変えた流星が駆け寄ってきた。
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