第十九章 平北王詩鳴

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クリストファー「ならば平北国を諦めるのか?」 ユアン「時期を待ちましょう、必ず付け入る隙があります! それに流星は名の知れた天才です、うかつに戦うのは危険です!」 クリストファー「・・・わかった、撤退しよう」 クリストファーはユアンと話した結果、撤退して国力を充実させることにしたのである。 クリストファー「流星殿、そなたの言う通りだ! 我々は直ちに撤退しよう、詩鳴殿によろしく伝えてくれ!」 流星「お聞き届きいただいて痛み入ります、必ず詩鳴様にお伝えいたします!」 クリストファー「ではこれにて御免!」 そう言うとクリストファーとユアンは馬を返し鳳英国に戻って行った。 その最中、ユアンと流星はお互いを驚異と感じ合っていたのであった。 流星「これでしばらくは鳳英の出兵は無いはずだ・・・ しかしこれからが本当の戦いだ、我々の真価が試される事になるだろう・・・ 俺の全知全霊を以って詩鳴様のために必ず天下を穫ってみせる!!」 流星はこれからの辛い戦いに向けて固く決心をしたのだった。 こうして牙獲を追放し、鳳英の驚異が去った事により、改めて詩鳴は平北国の国王として天下に名を轟かせたのであった。 【第一部・完】
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