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牙獲「クッ・・・!! わかった、お前の言う通りにしよう・・・!」
傳仲「ありがとうございます!!
牙武羅! お前は殿のための血路を開くのだ!」
牙武羅「ははっ!! お任せ下さい!!」
傳仲「お前達は殿の周りを私と守り、敵を防ぐ盾となれ!」
近衛兵「ははっ!!」
傳仲はこのような劣勢の中で牙獲を助ける手を講じていた。
傳仲は牙獲が詩鳴に襲いかかり、周りに敵が少なくなる時を待っていたのであった。
牙獲「詩鳴!! 勝負は一時預ける! だが次は必ず殺してやる!!
それまでせいぜい生き延びるんだな・・・!!」
そう言うと牙獲は傳仲達と共に走り去っていった。
詩鳴「牙獲、次こそは必ず倒してみせる!」
詩鳴は牙獲の背を見ながらそう心に誓っていた。
流星「牙獲を逃してはならん!! 諸将に伝えろ!!
傳仲は守りの薄い場所を突破し大河を使って逃げるに違いない、その場所は南西のこの場所だ!!」
流星は地図を指差し伝令に伝えた。
伝令「ははっ!! 直ちに伝えます!」
伝令達は次々と駆けて行った。
流星「・・・恐らく討ち取れまい。
しかし傳仲が出てくるとは計算外だったな、やはり奴も優れた王佐の才の持ち主か・・・」
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