‐突然すぎたプロローグ‐

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 ……何か、意外にも親切に、しかも解りやすく教えて貰えマシタね。  というか自分、少年なんて歳じゃないのデスが……。  まあ、ひとまずお礼を言いマセンと。 「スミマセン、わざわざ教えて戴いて……ありがとうゴザイマシタ」 「いや構わんよ。若い時は迷うのも良いが、そうやって尋ねる事も大事だからな」 「ばいばーい」  頑張れよー少年。と言い残し、男性は娘さんと一緒に去っていきマシタ。 「……やたらと格好良い人だったなぁ」  これから出番なんてないデショウに……。  そう思いながら、携帯を取り出して時間を確認……って、 「ちょwww時間ないwww」  そして笑ってる場合じゃNEEEEEEE!  急いで集合場所へ向かうべく、教えて貰った道筋を辿りながら、足を早めるのデシタ。        ▽ 「つ、疲れた……!」  それから数分後。  何とか目的地に到着し、携帯を確認シマス。  ……どうやら約束の時間には間に合ったみたいデスね、うん。  乱れた呼吸を整えつつ、辺りを見渡す自分。  そこに幼女サンらしき姿は──ない? 「あれ? 変だな……」  ひょっとして、場所を間違えマシタかね? そう思い、地図を確認シマスが、紛う事なく此処は集合場所デシタ。
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