‐突然すぎたプロローグ‐

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「おかしいなぁ……この辺りの筈なんだけど……」  もしかして、幼女サンに何かあったのデショウか?  そんな不安に駆られ、連絡を取ろうと携帯をポケットから取り出し…… 「時を越えたって良いだろう!! 幻想が叶っても良いじゃないか!!」  背後から響き渡った大声に、思わず動作を中止シマシタ。 「……ん? なんグホァッ!?」  そして振り返ろうとした瞬間、ヴェルスングに衝撃走る……! とか言いつつ、実際はただ轢かれただけなんデスけどね!←  それと同時に襲いかかったのは、体中を一瞬でシェイクされたような感覚。  敢えて例えるなら……乗り物酔いした時のアレより酷い感覚、デショウか? 気持ち悪っ……。  そのまま自分は地面へと投げ出され――ついぞ着地することはありマセンデシタ。  何故なら、その軌道上何もない筈の空間が異常だったから。  それは両端をこぢんまりとしたリボンであしらわれ、内より幾つもの眼が覗く黒い裂け目。  自分はなす術もなく、頭から豪快なダイブを決め──  ~はい、回想終わり。……な、何よっ!? そんな顔されても続きなんて(ry~ 「――で、今に至ると」  事の顛末を思い出し、嘆息。  因みに自分を轢いたのは自転車デシタ。  操縦者は恐らく、幼女サンなのデショウ。  気絶する直前に何とか確認した姿は、事前に聞いた彼の特徴そのままデシタし。
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