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ピピピピッピピピピッ……
がしゃ。
「夢か…」
朝06時30分。
目覚まし時計で俺は目を覚ました。
(ん~…実に恥ずかしい)
制服を着ながらリビングへ降りる。
俺は一人暮らし。
両親は海外に出たっきり、たまに連絡をよこす程度だ。
鞄に財布と携帯とタバコを放り込み、顔を洗い身支度をして家をでた。
2つ隣の家からは、俺の幼なじみ兼、撫子の君。
褝が丁度出たところ見たいだ。
「はよ」
「お早う」
褝は歩き出した。
にこりともしない。
「褝ー」
俺が単車にエンジンをかけながら叫ぶ。
「…何?」
無表情に振り返る。
「乗ってくか?」
「………いいわ。ありがとう」
また向き直り歩き出す褝。
(今日もか…)
少しため息をついて俺は、学校へ向かった。
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