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「じゃあ二つともやればいいじゃん」
るいがめんどくさそうに口を開く。
別に助けるわけではない。
自習になると寝れるから。
とっとと終わらせて寝るのが目的だ。
クラスメート全員がるいの方を注目する。
「メイドやりたい人はやって、ホストやりたい人はホストやってさ……。やりたくない人は裏にまわってさぁ、そいでいいじゃん」
るいはニコッと笑い、意見をだす。
てゆーか…簡単なことだし……。
「………そうね」
「賛成」
他の人達もそれに続いて賛成する。
「…では、メイドとホストの喫茶店でいいですね」
「「いいでーす」」
学級委員長の言葉にクラス全員が同意する。
「それでは、今からは自習とします」
あー…やっと終った。
るいは小さく息を吐き、志紀の方を見る。
るいの視線に気付いたのか、志紀が目を合わせる。
「……志紀はホストで決定だね」
「………そういうお前もメイドで決定だな」
るいの言葉に志紀は静かな口調で返す。
「どんなご奉仕してくれるのか楽しみだなぁ」
るいは意地の悪い笑みを浮かべて言う。
「……おまえもメイドやること忘れんなよ」
志紀はひきつり笑いでそう言い返したのだった。
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