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「……えっ…んー…――はぁ?」
思いがけない返事にるいが志紀の方を振り向いて驚く。
「―――…なっ、なんだよ…。お前が俺に言ったんだろ?」
志紀はあきれた顔をして、るいを見る。
「あっ……いっ…言っとくけど、勘違いすんなよ!べ…別に…お前が好きだからとかじゃないんだからな!」
志紀は少し顔を赤くさせて、るいに言う。
―――――…?
なに、自分動揺してるんだ?
なに幼馴染みに顔赤くさせてるんだ?
志紀は自分の異変に疑問をもつ。
「――…あっ!あとお前が言った通り、援交、煙草は俺と付き合ってるかぎり、絶対に禁止だからな!」
志紀は動揺を隠すように、眉をつりあげて鋭く言う。
「………はいはい」
るいは優しく微笑み、志紀を見る。
「…………でもさ、なんであたしが最後に冗談って言ったのに、付き合うって言ったわけ?」
るいは首を傾げ、志紀に問う。
「………冗談に聞こえなかったから」
「え?」
「――――…何年、幼馴染みやってると思ってるんだ?お前が冗談で言ってるか、本気で言ってるかはすぐにわかる。」
るいは驚いたように目を丸くし、志紀を見る。
「……………ふーん、そう」
るいの驚いた顔は一瞬だけで、すぐに妖しい笑みに変わる。
「………っ、なっ…なんだよ………?」
自分に少しづつ近付いてくるるいに志紀は警戒心をだす。
「別にー…?」
志紀の反応を楽しむかのようにニヤニヤしながらるいが近付く。
「…別にって…、お前のその顔、絶対何か企んで…―――」
―――…チュッ
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