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―志紀SIDE―
―――…
――…
――ヂリリリリリ……
――ん…。
―…ヂリリリリ…
…んー…目覚まし?
もう朝かよ…。起きなきゃなぁ…。
―ヂリリリ…
―アサダヨ。アサダヨ。―
―ヂリリリ―
あれ…?
目覚まし…二個もかけたっけ?
―ヂリリリリ
アサダヨ。アサダヨ。
♪~チャンチャン~♪
ヂリリリ―アサダヨ。アサダヨ。
…………!?
ヂリリリリリリリ アサダヨ。アサダヨ。♪~チャンチャン~♪ヂリリリ―アサダヨ。アサダヨ。ピンポーン ゴォー ピーポーピーポー ドッカーン ヂリリリ…
「だー!もうーうっさい!!るい!またお前かよ!!」
「あっ、志紀おはよ♪やっと起きたか」
目を開け、目の前を見ると見慣れた幼馴染みの顔が入る。
「てゆーか、『また』ってなによ。よくこんなことやっているように聞こえるじゃん」
「いや…実際に何度もやってるし―…って、どけ!起きれないじゃねーかよ!」
体が重いと思ったら、ベットに寝ている、自分の上にるいが乗っていたからである。
おかげで身動きがとれないのだ。
こいつ………朝からまじでうざい……。
「えー……。せっかくこんな状態なんだからさぁ…」
「………………………はっ?」
「イケナイことしちゃわ…「しねーよ!ばーか、変態!」
るいの話を最後まで聞くことなく志紀は言い返す。
「冗談なのに…猿」
クスクスと笑いながらるいは離れた。
るいの言葉にむっとするが、ここは抑えよう。
「志紀って本当におもしろいよね」
るいはいつもこうだ。
「はぁ?」
「すっごいからかいがいがある」
ニヤッと笑みを浮かべ、俺にそう言う。
こいつ、本当に嫌な性格をしていると思う……。
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