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(オカンへ)
どうせ人なんて
自分の事で精一杯で
周りなんて見えてない
そう思ってた
誰かが転んでいても
自分の事のように手を
さしのばして助けてあげる人なんていないと
そう思ってた
人を信じる事なんて
バカらしい
そう思ってた
お前は1人じゃないとか
助けるからとか
支えるとか
口ではいくらでも言えるし嘘ばっか
そう思ってた
人間なんてしょうもない生き物やなー
そう思ってた
オカンに反抗してキツく言ってしまった時
オカン泣きながら
今の自分がいるのはどうしてだと思う?
どうしてそんなに大きくなれたと思う?
アンタは1人じゃないやろ?
そう言われて
次の日
なんとなくアルバムを開いて
小さい時の写真を見ました
そしたら
自然に
涙があふれだしてきました
オカンごめんなー
何もわかってなかったわ
俺は1人じゃなかった
大きくなれたのは
オカンのおかげやな
俺が今ここにいるのは
この世でたった1人の腹を痛めて産んでくれた
オカンがおるけんこそやな
本当にありがとう
長生きしてや
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