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いつも眠たそうな顔をしている日向くんが 目を開き息をあらげていた 走ってきてくれたんだ 先輩はう~と言ったまま寝転がっている 「こっち来て!」 日向くんに腕を捕まれあたしは誰もいない裏庭に連れていかれた 「日向くん?」 裏庭につくとベンチにあたしを座らせた 「ごめん…ほんとはもっと早く気づいてたんだけど 声かけても距離があると無理やりキスされるかもとか考えてたら… とりあえず間に合って良かった」 本当に申し訳ない顔をしてると思ったら すぐに安心しきった柔らかい表情になった あたしはそんな日向くんにキュンキュンしていた ぎゅっ あたしは優しく長身の彼を抱き締めた 以外に筋肉ついてるんだな 「え!?ちょっちょっと春名さん!?」 戸惑う彼にもまたキュンとなるあたし 「助けてくれてありがとう」 日向くんはあたしのヒーローだな またあたしを助けてね
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