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「どっちかっていうと遅刻魔だったよな。」
「え!そうなんすか?」
端山先輩から崎本先輩の方を見ると「あぁ、まぁな。」と言葉を濁した。
「いつからだったかなぁ。」
うーん、と唸る端山先輩。
「まぁいいじゃねぇか。」
そう言って崎本先輩は大きく伸びをして立ち上がった。
「練習始めんぞ。」
その言葉に時計をみると、ちょうど16時になったところだった。
「始めんぞ。て、言ったってまだ3人しか来てねぇよ?」
確かに男子は俺と崎本先輩と端山先輩の3人しか来ていない。
「今日は委員会がある日だからな。」
「………。」
「な、なんだよその目は!」
「先輩は今日委員会行かないんすか?」
疑いの目で先輩を見ると、先輩は二カッと笑った。
「俺はやるべき仕事は終わらせたからいいんだよ。」
「やるべき仕事?」
「そうだなぁ、次の集会の資料作ったり、予算のことだったり…まぁ主に雑務だな。」
「……えっと、先輩って何委員会なんすか?」
そう聞くと、先輩達は驚いたように俺を見た。
「え?お前知らなかったのか?コイツ生徒会役員だぞ。」
「えぇっ!?」
生徒会!?
「そしてなぜか生徒会長だ。」「おい!なぜかってなんだよ!」
溜め息混じりの崎本先輩に突っ込む端山先輩。
息ぴったり…。
「でも、お前が生徒会長でよく生徒会成立ってるよな。」
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