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「そりゃあ、この俺のリーダーシップと迅速な対応力があるからだろ!」
「へぇー、そんなものを持ってたなんてアタシ知らなかったなぁ。」
瞬間、先輩の顔が凍り付いた。
「あ…、こんにちは平林先輩。」
「やほー。」
「あれ?お前女バスの練習は?」
「あ、そうそう!今日男子3人しかいないでしょ?
うちらと一緒にやんない?」
この言葉を聞いた俺の心は舞い上がっていた。
先輩とバスケができる!
そう思い、崎本先輩の方をチラリと盗み見るが
先輩は眉間にしわを寄せ、どこか悩んでいるようだった。
「先輩…?」
「…!。…あぁ、いいよ。」
先輩は一瞬ハッとした顔をして、すぐに笑顔で答えていた。
「ありがとう…。」
平林先輩もどこか複雑そうな表情をうかべていた。
「ほら、いくぞ!」
そういって端山先輩の背中を押した先輩の顔は、いつもどおりの笑顔を浮かべていた。
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