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①
電話がリンリンなっていた。
「はーい。だれ?」
けだるくベッドの上を這うように移動してようやくケータイにたどり着き通話ボタンをおした。
『おはよう、四つ葉。』
「ママっ!!」
四つ葉は、ベッドに飛び起きた。
『もう…学校の時間よね?まだ、家に居るの?』
母親の探りが入る。
「ううん。ちゃんと起きてる。今日は、少し……風邪をひいたみたいで…。」
四つ葉は、慌てて言った。
『あら、大丈夫?』
母親は、義務のように聞いてくる。
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