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「ねえ!
知ってる?」
「なになにー?」
「あのね!
Violet、解散したらしいよ!」
「えっ!
うそー、まじでっ!?
あたしファンだったのにーっ」
「何で解散すんのっ!?」
――歌えないからだよ…‥
朝の登校時間。空を眺めながら歩いていた。いつもより少しばかり遅いが、遅刻する事はまず無い。
季節は秋から冬になろうとしているのだろう。少し肌寒かった。時間は、止まらずに動いている。しかし、俺の時間は止まったまま。
――あの時から一秒たりとも進んじゃいない。
*
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