安倍 晴明(アベノハルアキラ)

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一般に知られる『セイメイ』という名は、実は当時の流行り名(あだ名)であり『ハルアキラ』が本名です。 彼の出自には諸説あり、平将門の子・平将国説、孝元帝の皇子・大彦命(オオヒコノミコト)落胤説、果てはファンタジックな葛ノ葉狐伝説等があります(歌舞伎『蘆屋道満大内鑑』より) では史実によると… 決定的ではないのですが、竹取物語に登場する右大臣・阿部御主人(アベノミウシ/火鼠のかわごろもを持って来いと言われる好色な右大臣)の子孫説が有力視されています。 古くから続く名家ではありますが役人余りの御時世の為、40才まで学生でした(960年に正式な記録が現れるまでは、彼の目立った活躍は見られません) 朱雀・村上・円融・冷泉・花山・一条の六代天皇、更に藤原道長と、時の権力者には可愛がられていたようで、その様子は大鏡や十訓抄・今昔物語にも記載されています。 陰陽師としての優秀さは前記資料により垣間見れると思いますが、人としては余り良い話がありません💧 出張先で村人に呪(まじな)いを頼まれ高額報酬を要求。 式神に家事をさせ、公務をサボり、気に入らなければ、どんな高位の相手でも呼び出しに応じない。
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