平 清盛(タイラノキヨモリ)

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平家と言えば平清盛が浮かんで来ますよね。 武士で初めての太政大臣(異例の大出世)となったのですが、実情は名ばかり職で実権が無い為、3ヶ月で辞任しました。 彼の交友関係で最初に出て来るのは、漫画の影響も手伝ってか空也上人(盆踊り普及)の名前が挙がりますが、実は単なるご近所さんで特筆する程の仲の良さではありません(貴族との交流は盛んでしたがね) 反対に、仲の悪い人ならたくさんいます。 中でも一番ヒドいのは『後白河院』でした。 と言っても、最初から仲が悪かったワケではありません。 清盛の妻・時子(後妻)の妹である建春門院(平滋子・後白河院の愛人)の心遣いもあり、高倉天皇(後白河院の第7皇子)に次女・徳子(安徳天皇母)を嫁がせています。 (↑コレは後々、清盛を調子づかせる一因となるのですが) 建春門院が亡くなると、清盛と後白河院の仲は徐々に悪くなって行きました。 清盛が寄生虫の病をきっかけに出家し、厳島神社の海上神殿を整備したり、平重盛を始めとする平氏が重役に据えられた事、更に日宋貿易で財を抱えていた事もあり、急速に平氏が勢力を伸ばしていった事に、後白河院を始めとする院側は気に障っていました。
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