危ない場所には入らないのが鉄則、でも入るのがお約束。

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静かな昼下がり 執務も一段落着きティータイムを優雅に楽しんでいた。 そう、この男が来るまでは。 「ルーン、遊びに行こうぜっ」 《この男はサン、勇者様です。 幼馴染みでもあり親友で、少し乱暴で我儘ですが良い人です》 「見て分かりませんか? 執務中なn「放棄しろ、放棄」 「無茶言わないで下さい。」 「無茶?無茶なんて俺は言ってないだろ?執務は部下。 上司は遊びに行く これ鉄則。」 「いけませんっ!! だいたい、魔王城にどうやって入ったんですか!?」 「んー?顔パス効かないから 顔覚えさせる為に殺っといた」 私のアイスティーに ミルクとガムシロをどばどばと 入れている馬鹿には、怒りを越えて呆れが出るほどです。 こう見えて最凶な彼は 魔法から剣術、体術までトップ そんな彼に絞られたんです きっとA級治癒術じゃ、間に合いませんね。 救護隊向かわせますか。 「なあ、遊びに行こうぜ」 「いやですってば。」 「この真夏にめっちゃ嬉しい 風属性の術で風継続、尚且つ美味しい甘味屋見つけました」 「ソレを早く言いなさい。」 身支度をする私に甘党とほざく 勇者様にお礼の意を込め 風属性の風斬りをプレゼント。 「危ねーな、オイ。俺じゃなきゃ死んでたぞ。」 「攻撃は貴方か、野蛮な奴等だけにしか与えませんので。」 「ルーン、冷てぇ。氷山みてぇだ。」 「氷づけにしますよ?」 氷術を使おうとすれば たんま、たんまと降参ポーズ そして 城を出るために 黒マント、ポーチ、剣を身に付け 外へ出るため、部下に外出する事を伝え階下へ降りた。
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