危ない場所には入らないのが鉄則、でも入るのがお約束。

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『うわぁぁあぁぁぁ!』 本当何してくれたのでしょう。 このバカプー太郎わ。 「なにしたんですか、サン。」 異常に部下達が怯えてます。 「なんもしてねぇよ? ただ、稽古つけたりしただけ」 絶対に他にもしましたね、 訝しげにサンを見つめれば 「んー?まじだって。 剣術と体術やっただけだよ。」 「それじゃないですか!! サンドバック方式で教えたんでしょ!?貴方の事だから!」 「えぇ?普通だぜ? ちょっと上に蹴りあげたあと、俺も上に上がって踵落としした だけだぜ?そんなまさか。」 「ソレを人はサンドバックと 称するんです!!このバカが!」 「ルーンちゃん敬語忘れてる」 ケラケラ笑うサンを殴りたくなったのは、普通の心理ですよね 「ルーン様っ!」 殴ろうと胸ぐら掴んでると 悲鳴にも似た女性の叫び声が… 「…どうなさいました?」 サンを解放すれば 視界に奴のにやけ顔が入り、拳が自然に握られてしまう。 「ユヤが!私の息子が、森に行ったまま帰ってこないんです!」 厄介なのが来ましたね。 「場所は?」 言いにくそうな女性、いや母親を見て察しますと。 「ザーベルの森ですか。」 「ザーベルの森か。」声が重なったのは勿論、サン。 そして、小さく頷く母親 「ザーベルの森は、フサワンは立ち入り禁止の筈だが。 何故、そこにお前の息子が?」 フサワンとは、一般民 簡単に言うと魔法などを使えない者たちを指します。 ザーベルの森には魔獣やら 危険があるのでフサワンは立ち入り禁止になっているのです。 「実は、薬草を取りに…。」 「薬草……リーフですか?」 「はい、実はもう一人息子がいて風邪を拗らせてしまい 兄のためにと、取りに行ったらしいんです。」 「はぁ、エルフ一族には頼まなかったのか?」 「エルフ一族は凶暴と聞いていて。」 でた、二人して顔を合わせる エルフ一族は薬草に詳しい。 薬草には彼らに頼むのが 一番良い手だが 最近エルフ一族は凶暴だと 噂が立ち込めていて エルフ一族は最近会ってない。 勿論、根も葉もない噂。 「息子は私たちで何とかします。 息子の名前は…」 「ユヤです。」
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