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「おおー、魔王様には立派な羽があってイイッスね。」
「サン、いい加減にしなさい。
自分に漆黒の羽が無いからって、拗ねないで下さいよ。」
「だって俺純白の翼だぜ?
なんでお前黒なんだよー!!
抜くぞコノヤロウ。」
「餓鬼ですか、あなたは。」
ただいま空を飛行中
地面歩け?無理ですよ。←笑顔
暑いんですもん。
それに歩くの面倒ですし。
「羽よこせー!」
「おぅぅうぅぅぅぅ!!??
なにすんですか!離れろ!!
ちょ!!羽掴むな!!サン!!
っ! 私のっ、私の大事な翼を…抜くんじゃねぇっ!
暁色に染まれ!豪炎っ!」
「っ!? 危ねぇよっ!」
「貴方がっ!私の羽をもぎ取ろうとしたから、これは立派な正当防衛ですっ!」
私が放ったのは"豪炎"
残念ながらサンは
間一髪で避けてしまいました。
「てか、お前が
詠唱言うの珍しいじゃん。
いつもは黙詠唱とか
心詠唱やら使うくせに…。」
「さぁ?何でですかねぇ。
つい、口走ってましたよ。」
「なに、そんなノリで
俺に高度な術仕掛けたの?」
「ええ、ついうっかり。」
「殺すぞコノヤロー!」
「返り討ちにしてあげます。」
しばらくサンと言い合い。
何故かサンといると
いつも調子が狂ってしまう。
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