転校生

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転校生が来た。 北条宏樹君という子なんだけど、これがまたイケメンなんだよね。しかも、その男前転校生が私の隣の席! 切れ長の目、すっとした鼻筋、日焼けを許さない白い肌ー 他にもいっぱいあるけどとにかくルックスに関しては全てが完璧。 この学校にいる下手に格好付けた男子たちなんて良くてもギリギリ中の上。 服にお金をかけたり、芸能人の髪型を真似たりしても何も変わらないことくらい分からないのかしら。 そんな中にやって来たのが北条君だった。 学校中の女子が彼を注目するだろう。 今年のバレンタインは大変な騒ぎになるかな。 おっと、いけない。 私は委員長だった。 これから始まる始業式でクラス全員を引率しなければならない。 いつまでも彼の横顔を凝視して楽しんでいる場合じゃない。 でも委員長というだけあって、これから何かとつけて接触することだって可能なんだから。 現在紛れもなく彼の隣の席に座っているのは私。 チャンスならいくらでもあるわ。 まずは、式から帰ってきたら何から話そうかな。
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