第一章

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日頼神社は人でごった返していて鳥居からお金を投げる人がちらほら見える。 香奈はお金もったいないだろうなぁ~と思いながら焼きそばを食べながら見ていた。 「………………」 ちらっと日向を見ると、焼きそばとにらめっこ。 「日向…もしかして…」 「……紅ショウガ………」 日向は紅ショウガが大嫌いなくせに紅ショウガを抜かないのには理由があるらしいが、それは親友の香奈達ですら教えてくれない 「なんでいつもお店の人に紅ショウガ抜いてもらわないのよ」 「……ポリシー……」 「「よくわからん!!」」 きぃん… 「ん?」 「どうしたの?」 「ちょっと耳鳴りがしただけ」 「………紅ショウガ…………」 「もう、ひな」 きぃん!!! さっきより強い耳鳴りがし耳を塞いだ。 「香奈?どうしたの?」 「な、なんでもない…ちょっと気持ち悪くなっちゃったからトイレ行ってくる…」 きぃん!! 「うっ…!!」 「香奈!1人で大丈夫なの?」 「うん…!!大丈夫!!ちょっと待ってて!!」 ヨロヨロしながらトイレに向かった。
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