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最悪な状況に2人は硬直していた。
何がどうすればこんな形で出会うんだろうか不思議でたまらない。
運が悪いのかそれとも幸運なだけなのか…
「や、やぁ!!拓哉君!!」
「バカ…名前で呼ぶな…怒るぞ」
「ふん、気安く名前で呼ぶな悪魔の分際で」
腕を組み、零治たちを上から目線でいる高慢な男が聖騎士らしい
「あはは!そ、そそそそちらの方がみみみみみこぉんなななのかい?」
かみかみで何を言いたいのかよくわからない。
「悪魔騎士。相変わらずのヘタレっぷりだな。俺様を見てビビるなど腐っても真治は真治なんだな。学校ですらビビりの癖によく悪魔騎士なんてやっていられるな」
「い、いやぁ~あはははははは♪♪拓哉君には適わないよ~あはははははは」
笑いことではないのにアホみたいに笑う真治をよそ目に零治はずっと神子を見ている。
神子は別にどうってことのないただの女の子にしか見えないが何かを感じた。
力が強いだけじゃない、心が強い。
「…………」
「…貴方が…死神さん……?」
綺麗な声が零治に問う
「あぁ、そうだ」
「ダメです神子様。こんな下族な輩と話しては」
「拓哉さん。ちょっと…黙っていて下さい。わたくしは、死神と話しているんです。」
「は、はい…」
やはり心が強い、聖騎士を一発で黙らした。
「わたくしはフレングレイス・レナード・ルーズベルトです。わたくしのことはフレンって呼んで下さい。貴方のお名前は?」
「桐生零治」
「零治さん。と呼んでも構いませんか?」
「どうぞ、ご自由に」
頭を下げフレンに向き直る
「なら、零治さん。単刀直入に言います。呪いの件はわたくし達、聖霊院にお任せ下さい。」
「な、なんだって?」
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