第三章

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隣で真治と拓哉が真剣な闘いをしているのにこちらは変な空気になっていた。 なんせ光輝な神子がショットガンを持っているなど…ギャグを狙っているにしか思えないのだが神子の目は真剣そのもの 「零治さん。いきますよ」 ガシャン!! 狙いを定め、撃つ!! バン!! 「きゃあ!!」 「………はぁ?」 神子はショットガンの威力に負け尻餅をつき、弾はあらぬ方向に (ギャグだ…絶対にギャグだ…) 必死で笑いを止めようとする、だが見てしまった以上この腹の底からこみ上げてくる笑いは抑えきれない 「大丈夫ですか神子様!!」 「ちょっと、びっくりしただけですから…次はちゃんと…」 また、ショットガンを構えて銃口を零治に向ける。 どうせまた外す、と思っていたが次は違った、目が鋭くなりしっかりとした構えに緩みきった零治は反応が遅れた。 「しま」 「遅いです」 バン!! 「でぇりゃああ!!!!!」 カキ―――ン!!!! ショットガンの弾を見事に真治はホームラン、肩にバットを置いて弾の行く末を見ていた。 やはり魔王製バットは一味二味も違うことを見せつけた。 これで商品化の糸口になりそうだ。ショットガンの弾をも撃ち弾く魅惑の金属バットとして。 「ふぅ…危ない危ない。零治、笑うんなら闘いの後な」 「お、おう」 やっぱり神子は侮れない
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