第三章

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「それは大変だったわね。2人とも。」 あの後、2人はその場で正座、香奈にキツいお灸を据えられた。 都会のど真ん中で正座させられている高校生を見ない人はいなかった。 その苦痛が重なりこちらの2人もブルーになりお雑煮どころではない。 「で、間山くんも魔人なの?」 「あっ、うん…母さんが魔人…」 返事に元気がないバカ。 「あのさ、一つ聞いていい?魔王協会って魔人とか特殊な能力がある人しか入れないの?」 「まぁ、そうだな。」 「あたし、入れないかな?」 「「「はぁ―!?!?」」」 一斉に声をあげ桐生邸がちょっとだけ浮いた。 「香奈ちゃん。どこかで頭打った?」 心配する母 「いやいやいやいや…なんだ?耳がおかしくなったのか俺」 動揺するバカ 「ついに香奈の頭がイカれたのか?」 つい驚いて目を赤く染めてしまった死神。 「なんでそんなに驚くのよ?」 「いや、な香奈。」 「零治。目赤いから」 「あっ、悪い」 「変?」 何があったのかよくわからないが香奈の目はマジだった。
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