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「さてと」
夜になり、零治は自分の通う高校の学生服に着替え始める。
「よし…OK」
着替えを終えると斬首刀を持ち、机の上に置いてある銀の十字架ネックレスをつけ。ゆっくりと部屋を出た零治の目は血のように真っ赤に染まっていた。
「あぁ~食べたぁ~♪」
「今日はお友達呼んで来るって聞いたからお母さんがんばちゃったよ」
一方、平山家では、愛莉と香奈の友達2人で大晦日のパーティーを開いていて賑わっていた。
「おば…じゃなくて愛莉さんの料理おいしかったです。ねぇ日向」
「…うん…おいしかった……」
「日向、もうちょっと大きく喋ったら?」
「紫織は…もうちょっと…痩せた方がいいよ…」
「うるさいわぁ日向ぁ!!」
「ダメだこりゃ」
香奈の友達である、社紫織に繭永日向。
2人とも香奈の中学の時からの親友。
紫織はいつもはしゃいでいる元気っ子
日向はもの静かで何を考えて口走っているのかよくわからない女の子
「お母さん。零治は?」
「自分の部屋で寝てるけど?」
「香奈の彼氏は寝るの好きだねぇ」
「なっ…かれ」
「香奈………認めちゃえ……」
「バ、バカ、日向まで!!零治は彼氏なんかじゃなくて、ただの幼なじみ!!1人だとせっかくの大晦日も嬉しくないじゃない」
「「ホント、恋に初なんだから」」
なんでこういう時だけ息ぴったりなんだろうか
「わかったわかった…彼氏でもなんでもいいから…ちょっと零治…起こしてくるね。」
「行かない方がいいよ、香奈。」
はて?
「次エグザエラだっけ?」
「……桐生……無理やり…起こすと……暴れる……」
あぁ…そうだった。と思い出す香奈。
「まぁ、ゆっくり寝かしてあげなさいよ。だってもう夜の11時だよ?ホントなら子供は寝る時間なんだから。」
「まぁいっか…」
「「寂しいんだぁ」」
「うるさぁい!!」
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