*康平Side*

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    「……いた…よ…」 優那の小さい声を康平の耳は拾った。 「そ、そうなんだー…」 予想してた事なのに、傷つく俺。 胸が張り裂けるような痛み。 初めて感じる痛みだ… 明らかに動揺していると… 彼女には気づかれているかもしれないな。 でも、過去形。 今はいない。 変な勇気が出てきた康平は、優那のみえない所でガッツポーズをする。 これが波乱の幕開けとなる事なんて、 無論、誰も気づいていない。  
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