発病

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2006年3月14日の夜、一人暮らししてるアパートで、突然40度近い発熱をした。             その前の年はインフルエンザに3回もかかり、さらに前の年もインフルエンザにかかり…かなり苦しんだから正直な所『また?!』って思いつつ、インフルエンザじゃない事を祈ってた。            …この時はまだ、これから先に待ち構えてる事を予想もしてなかったけど…。                                     翌15日も熱が下がらず、嘔吐や全身の激痛にうなされ…個人医院を受診した。             先生が真っ先に疑ったのは、やっぱりインフルエンザだった。鼻から検査用の長い綿棒を差し、涙流しながら待つ事15分…反応は出なかった。 これにはさすがの先生も首をかしげ、『今、流行りのウィルス性胃腸炎かな?』と診断され、念のためにと、インフルエンザの薬を処方されその日は帰った。                                     そのまた翌16日、やっぱり熱が下がらず症状は悪化する一方で、自分で医者に行く元気もなく…当時付き合っていた彼氏に連れられて、また個人医院を受診した。嘔吐がひどく…さすがに何も食べれなかった為、この日は点滴を打たれた。 前日に母には電話で連絡していた事もあり…心配した母から『迎えに行くから帰ってきなさい』と言われ渋々ながら実家に帰った。…と言うのも、母は喘息で風邪をこじらせると逆に大変な事になるからだ。 でも、もはや自分の力では何もできなくなっていたソラはそれに従うしかできなった。             実家に帰ったものの、発熱、嘔吐、全身の激痛は止まらず…年甲斐もなくわんわん泣いた。ちょっと触られるだけでも痛くて痛くてたまらなかった。
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