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3月17日、今度は母に連れられ、実家の近くにある県立病院の内科を受診した。
やっぱりそこでもインフルエンザを疑われ、また鼻から検査用の長い綿棒をさされるハメになったが、ここでも反応は出なかった。
前日もろくに食べれず…食べてもすぐに吐き出し、吐く物が無くなっても胃液を吐きまくっていたので、ここでも点滴を打たれた。点滴打っている最中、寒気も止まらず『寒い…寒い…』とうなされているのをいまだに覚えてる。
点滴終わりベットで寝ていたら母と先生が来た。先生は母に『どうしますか?』と言っていた。…入院の話だ。
正直な所、先生は入院しても、しなくても、どっちでもいい…みたいな事も言っていて、『どっちでもいいって何だよ💢』とキレそうにもなったが、身体が動かず、そんな元気もない。
それに加えて、このまま帰っても結局は何もできずご飯を食べる事も、ままならない…そんな理由からソラの人生初の入院する事になった。
病室に連れていかれる前に血液検査とレントゲン撮影をしたが、もはや自分の力で動けなくなってたソラは車椅子に乗せられて移動した。何気に車椅子も初で…今考えると『バカ?』と思うが、ちと楽しかった。
検査が終わり、連れていかれた病室は個室だった。はっきりした病名も分からずまだインフルエンザの疑いもあった事から…他の患者さんに感染しないようにと隔離された。
もちろん病室から出る事も許されず、トイレは“おまる”を使用…こんな物、子供の時に使った以来だ。
病衣に着替え、また点滴を打たれた。点滴打ってる間は、なかなか思うように手が動かせず、はがゆかった。
翌18・19日は週末だった事もあり、ほぼ1日中点滴打たれて終わった。熱は少し下がったものの、激痛は止まらず、手が震えるようになってきていた。
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