1.気高き燕との出会い

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ちなみに宗太は新聞部、僕は美術部に所属している。他にも僕たちは兼部して参加している部活があるがそれは後々わかるだろうから割愛しとこう。 この学校は一階が職員室などで二階が三年各教室、三階が二年各教室で四階が一年各教室となっている。 なので僕たちは一階上、昨年いつも上っていた階段を駆け上がった。 「じゃあ1組からいってみっか!」 と言って宗太は壊れんばかりの勢いで扉を開け放った。 クラス内にいた一年生たちはビクッと身体を震わせてこちらを覗くように見ている。 「俺は二年の鶯谷だ! お前ら皆新聞部入らないと楽しい学校生活をおくれないと思え!」 格好良く人差し指を突きつけるようなポーズをとる宗太。 地味に恥ずかしいよ、知り合いだと思われたくないよぅ……それにその言い方は脅迫だ。 「ごめんね皆。コイツ頭おかしいから気にしないで。 これはただの部活勧誘だから」
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