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その様子を、苦笑しているグリムと、もう1人、見慣れない黒人の男性。
「あんたは?」
「ああ、私は、このケストレルの艦載機パイロットのマーカス・スノー。コールサインはソーズマン。今は、ラーズグリーズ隊の5番機だ。」
俺はどこかで聞いたことがあった。それもそうだ。ケストレル護衛任務の際、毎回一緒に飛んでいたからだ。
「あんたがソーズマンか。俺はクーガ・アンソニー。コールサインはヴァイパー1。」
「俺はエドワード・イエーガー。オメガ1だ。」
エドは突然、膝も曲げず、手も使わずに、立ち上がる。妖怪かてめえは。
「うむ、よろしく頼む。」
「ところで、『ラーズグリーズ隊』って?」
「ああ、それは、」
そう言い、フェイトが、これまでの経緯も含め、説明しだす。
オーシア、ユークを裏で操っていた者達。ノースオーシア・グランダーI・Gを始めとした、かつての戦敗国、ベルカの陰謀。
サンド島脱出の際、アンダーセン艦長の機転よる現在。
ハーリング大統領救出。
「なる程。」
エドが真面目モードで納得したようにそういう。
「っで、お前らは、大統領直属戦闘機部隊、ラーズグリーズ隊になったわけだ。」
「そういうことです。」
「ウォードッグで行動するのにも、限界がありますからね。」
「ところで、スノー大尉は5番機っていいましたけど。」
エドが不意にそう言う。
「ああ。3番機はチョッパーのものです。」
「ああ。」
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