ACES

2/13
前へ
/172ページ
次へ
12月30日 クーガside 軍備拡大を完了させたオーシア軍総司令部は、ユーク侵攻作戦を発令した。 無論、俺達もその作戦に駆り出される。ほぼ全兵力が、ユーク侵攻に注がれる。 しかし、ユーク軍も黙ってはいない。 ユーク軍は、ノースオーシアに向かっているらしい。 おそらく、オーシアの生産能力を奪うのが目的だろう。 マクネアリ空軍基地 滑走路 俺は機体を滑走路まで移動させ、離陸態勢に入る。左斜め後ろには、エドのスーパーホーネットがつく。 <エド・・・・。> 無線越しに、管制官のエリーがエドに心配そうな声を出す。 「あれ?無線、故障か?」 俺は無線のスイッチを切り、エドに親指を立てて見せる。恋人同士の話を聞くなんて野暮ってやつだ。 暫くすると、エドが親指を立ててくる。 俺は無線のスイッチを入れる。 <ぐすっ。オメガ1、ヴァイパー1、離陸を許可します。ケルベロス隊、滑走路進入を許可。> 俺はスロットルレバーを押し込み、機体を加速させる。操縦桿を引き、機体を地面から離す。 俺とエドは、先に離陸したスターバースト、ボーンブレイクと合流。決戦の地、ノースオーシアを目指す。
/172ページ

最初のコメントを投稿しよう!

524人が本棚に入れています
本棚に追加