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12月30日
クーガside
軍備拡大を完了させたオーシア軍総司令部は、ユーク侵攻作戦を発令した。
無論、俺達もその作戦に駆り出される。ほぼ全兵力が、ユーク侵攻に注がれる。
しかし、ユーク軍も黙ってはいない。
ユーク軍は、ノースオーシアに向かっているらしい。
おそらく、オーシアの生産能力を奪うのが目的だろう。
マクネアリ空軍基地
滑走路
俺は機体を滑走路まで移動させ、離陸態勢に入る。左斜め後ろには、エドのスーパーホーネットがつく。
<エド・・・・。>
無線越しに、管制官のエリーがエドに心配そうな声を出す。
「あれ?無線、故障か?」
俺は無線のスイッチを切り、エドに親指を立てて見せる。恋人同士の話を聞くなんて野暮ってやつだ。
暫くすると、エドが親指を立ててくる。
俺は無線のスイッチを入れる。
<ぐすっ。オメガ1、ヴァイパー1、離陸を許可します。ケルベロス隊、滑走路進入を許可。>
俺はスロットルレバーを押し込み、機体を加速させる。操縦桿を引き、機体を地面から離す。
俺とエドは、先に離陸したスターバースト、ボーンブレイクと合流。決戦の地、ノースオーシアを目指す。
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