524人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっ、隊長達、こんにちは。」
そう言って俺達のところにやってきたのはヘンリー・グラハム少尉。チェイス少佐のケルベロス隊の3番機だ。
「よおオタク野郎。」
エドがヘンリーにそう言う。
「イエーガー大尉だけには言われたくないですね。」
「言うねこの野郎。」
オタクでいうなら、ヘンリーの方がまだましだ。ヘンリーはいわゆるミリタリーオタクって奴だ。戦闘機のこととかを話させれば止まるこたあない。部屋を覗けば、右も左も戦闘機関連のものだらけだ。
しかし、エドはある意味凄い。部屋を覗けば、右も左もいわゆる「萌え系」のものだらけだ。さらに、この前、ベッドの下からは大量のエロ本やDVDが見つかった。
そりゃ、俺も男だから、エロ本に興味がないっつったら嘘になる。しかし、奴のあの量は流石に引く。
「しかし、突然ですよね。」
「なにが?」
「開戦ですよ。なに考えてるんすかね。ユークは。」
「確かにな。っても俺達が考えてもしょうがねえ。俺達は軍人。ただ政治家が考えて、攻撃しろっつったら攻撃するだけさ。」
「ですけど。」
「お前はまだまだ若いってことだ。」
突然後ろからチェイス少佐が現れる。横にはリンダも一緒だ。
「隊長。」
「まっ、暫くすれば、お前もわかるさ。」
「ですかね?」
「ああ。」
最初のコメントを投稿しよう!