オーシア連邦

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「またやらかしたな馬鹿やろう。」 俺にそう言ったのは「チェイス・カーター」。俺の先輩だ。 「あ、チェイス少佐。」 俺はそうかえす。 「まったく。只でさえ軍人が少ないんだぞ。これ以上減らしてどうする。」 「これくらいで辞めるくらいならパイロットなんかにゃなれない。でしょ?」 「そうだがな。」 チェイス少佐は腕を組ながらそう言う。 不意に空を見上げると、同基地所属のFー20A4機が、ダイヤモンドを組ながら通過していく。 「平和だな。」 「平和っすね。」 しかし、俺達は、すでに西側で、その平和が崩されていたなんて、考えもしていなかった。
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