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「諸君、静粛に!」
そこに、基地司令、ダーニ・ストロード大佐と、副司令、スバル・ウッド中佐が入ってくる。
ちなみに、ストロード大佐は、がっちりとしたたくましい中年男性で、ウッド中佐は勝ち気な顔した女性だ。エド曰わく、ウッド中佐は「抱くのは難しい」らしい。
「諸君。いきなりの収集、本当にすまないな。だが、ゆゆしき緊急事態だ。」
司令が重々しい口調でそう言う。
「先程、ユークトバニアが、我々、オーシア連邦に対し、宣戦布告をした。」
そう言った瞬間、周りがざわつく。
無理もない。オーシアとユークトバニアといえば、互いの穏健派首相のもと、平和への道を共に歩んでいた友好国なのだから。
そのパートナー国のユークトバニアが、なんの前触れもなく宣戦布告なんて。
「それに先駆け、西方、サンド島所属部隊が、ユークトバニア軍機と交戦。パイロット、ジャック・バートレットが、捕虜として捕まった。」
また周りがざわつく。バートレットと言えば、オーシア兵なら誰でも知っている名だ。
かつてのベルカ戦争で、様々な戦場を駆け抜けたパイロットの名だ。
「諸君にはすまないが、本日をもって、諸君らに、無期限待機命令を下す。」
無期限待機命令。まあ、要は休みなしってこった。
「私からは以上だ。ウッド中佐、なにか付け加えることは?」
「いえ。」
「では解散としよう。諸君等の健闘を祈る。」
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