融和の詩

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ひとつの音が生まれ そこからまた、新しい音が生まれる そのひとつひとつが 溶け合っては繰り返し、溶け合っては繰り返し いつしかそれは、ひとつの流れに変わり 大海に混じっていく 大海は数多の過去を呑み込み 風や、潮流に乗り 世界を巡る 何度も 何度も 太陽の光を浴びて 空へと昇る それは空行く雲となり 大空を巡る 雨となり、大地に染みる 繰り返す 幾度も 幾度も 全ては常に変わる事なく 常に、変わり続けている 絶え間無く繰り返される 大きな螺旋を進みながら 全ては一体であり 僕らは既に満たされている その事に気付かないだけ 目を伏せて、足下の小さな欲望に目を配り過ぎるから 大きな意味を知らず知らず、見失っているんだ
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