*2*

6/8
前へ
/118ページ
次へ
*****雅****** 買物袋を持って、階段をかけあがる。 中身は彼の大好きなハンバーグの材料。 すごい遅くなっちゃった…。 浩牙、ふて腐れてるだろうな。 機嫌直してくれるといいけど。 がちゃり 「ただい…ま…?」 しんと静まりかえった室内。 明かりひとつついてない…。 「…浩牙?」 ぱちりと明かりをつけると… 虚ろな瞳のあなたがいた。 「ごめんね、遅くなって。 明かりぐらいつけなよ。 ヒーターつけないで、寒かったでしょ??」 「…」 「浩牙?」 彼のそばには壊れた時計がころがっていた。 .
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

298人が本棚に入れています
本棚に追加