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「伯斗のやつ!今絶対“ばーか”って言った!!
きいぃぃぃムカつくーっ!!!(怒)」
佳奈子はあきれ顔で私の頭をポンポンと軽く叩いてきた
「落ち着きなさいって;
綾瀬君別に何も言葉発してなかったじゃない」
「いーや!絶対言った!口パクで言った!!私のこの輝かしい目でしっかり見たもん!!」
「……あんたら本当に仲いいわねぇ」
↑“輝かしい目”という言葉はスルーする佳奈子さん
「あんなやつと仲いいわけないでしょー!!!」
「はいはい。わかったから…
次移動教室よ。早く行こ!」
再び暴れる私を宥めてから移動教室の用意をする佳奈子
渋々暴れるのを止め、伯斗の席に視線を移す
が、伯斗の姿はすでになかった
「…伯斗のやつ……」
「綾瀬君ならあんたが癇癪起こしてる間にさっさと他の男子達と移動しちゃったわよ
……残念ね」
と言ってニヤリと笑う佳奈子
「べっ…別にどうでもいいし!!」
移動教室で人数が少なくなった教室に私の無駄に大きい声が響いた
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